HISTORY

SNCTラグビー部の創部からの歴史になります。
これまでの鈴鹿高専ラグビー部の歩みをご覧ください。

 鈴鹿高専ラグビー同好会創設! 


 ラグビー部はキャプテン松本が鈴鹿高専に入学する数ヶ月前に廃部となり、0 から同好会と して立ちあげることから始まりました。はじめはユニフォームも道具もなく、仲間もおらず、 先生方から反対の声も沢山ありました。そこで、毎朝、校門前に立って挨拶活動をして部員 を募り、先生方にラグビーの良さを知っていただけるようにプレゼンをし、先生方に手紙を 書くなどしてラグビー部の復活を目指しました。復活に向けて、毎日、いろいろな活動を行 い、入学から 2 ヶ月後の 2018 年 6 月 12 日にラグビー同好会を創設することができました。 


 2018.6.12 

初めての7人制大会

鈴鹿ガーデンにて7人制ラグビーのアシックスカップが開催され、鈴鹿高専も参加しました。部員は10人となり、鈴鹿高専として初めて公式戦に単独で出場を果たしました。『当日は鈴鹿高専ラグビーの歴史を作る第1歩の日』でもありました。初戦は津高校さんと対戦しました。結果は5対30で負けました。しかし、試合の中で高専でワントライを取る事ができました。
このトライがこれからの鈴鹿高専を大きく変えていくものになりました。

2019.4.20

花園予選大会

第99回全国高等学校ラクビーフットボール大会予選で鈴鹿高専ラクビー同好会は初の15人制単独出場を果たしました。部員の人数は15人になり、鈴鹿高専ラクビー同好会は創部から1年4ヶ月を迎えました。その中で1番初めの目標は15人制に単独で出場するということでした。しかし、この目標を達成することはとてもとても難しかったです。何もない0からのスタート。そして、この日、花園予選を迎えました。対戦校は稲生高校さんでした。結果は0対112と完敗でした。目標である単独出場を果たせた嬉しさが あった一方で、悔しい気持ちが込み上げてきました。あれだけ悔しくて、泣いたのは初めてでした。もう下はない、これからは上に上がるだけ、自分たちはチャレンジャーなのだと。次に向けてひたむきにチャレンジすることを決意しました。

2019.10.20


鈴鹿高専ラグビー部

ユニフォーム完成

ユニフォームはKITCHENSさんに作成して頂きました。ユニフォームのデザインには『鈴鹿高専のシンボルマークのオリーブを取り入れ、一人一人の努力が実を結ぶように、若い一本の枝はしなやかで、柔軟性はあるが折れてしまう。これは今の鈴鹿高専。一本一本が集まれば、決して折れない倒れない大木に育っていってほしい』という思いを込めました。

コロナ禍の活動

鈴鹿高専は2020年3月から10月までコロナの影響により、自粛期間となりオンラインでの授業が続いたため、部活は7ヶ月間、グラウンドで行うことが出来ませんでした。始めはすぐに練習を再開できるだろう。そう信じて待つこと1ヶ月、あっという間に時間は経ちました。チーム内でもたくさん話し合いました。Zoomのアプリを使ってたくさん話し合い、僕達は決めました。学校が始まるまで、自分たちにできる活動をしよう。そして、グラウンドでもう一度練習ができるようになったとき、全員がレベルアップして再会しようと。そして、各自の地域の清掃活動やオンラインでのトレーニング、SNSを利用してチャレンジ動画を投稿し僕達の頑張りが少しでも沢山の人達の勇気になって貰えればと思い、様々なことにチャレンジしました。ときには活動中に『いつもありがとう』と声を掛けてもらい、そのときはみんなで共有して、グラウンドでの部活動がいつか始まると信じて頑張り続けました。

二度目の花園予選大会 

第100回全国高等学校ラグビーフットボール三重県予選に参加しました。この大会は鈴鹿高専ラグビー部はコロナウイルスの影響により、グラウンドでの部活が始まって1週間後の大会となりました。対戦高は松阪高校さんでした。結果は5-36でした。しかし、このワントライは僕達の15人制の公式戦での初トライとなりました。負けはしましたが、このトライは自粛期間中の取り組みや言い過ぎかもしれませんが今までのやってきたことの努力の結晶だと感じました。このワントライの喜びは今でも忘れられません。そして、この大会ではもう1つ、大事な1歩を刻んだ試合でもあります。それは僕達のファーストユニフォームが完成し、それを着ての初めての試合だったからです。僕達はこのユニフォームに最初の歴史を刻めました。

2020.10.4


私たちの公式戦(高専大会初出場) 


 鈴鹿高専ラグビー同好会として初めての高専大会は 26 対 15 で豊田高専さんに勝利しまし た。公式戦初勝利を掴むことができました。試合後は今までの感謝と達成感で涙が止まりま せんでした。しかし、この大会は様々な事情により、オープン戦としての開催となりました。 そのため、勝利はしましたが、次のステージへは行くことができませんでした。私たちはこ の試合は自分たちの中で公式戦と決めて、命をかけてチーム一丸となって練習に取り組み、 大会に挑みました。そして、自分たちの練習の成果を発揮することができ試合に勝利するこ とが出来ました。創部から 3 年半やっと大きな目標が達成出来ました。勝利はしたものの、 掴むことができなかった全国高専大会の切符。私たちはこの悔しさを胸に刻み、来年、必ず 全員で全国の舞台に立つことを誓いました。 

2021.10.17 

同好会から部へ!

ラグビー同好会が創部してから3年が経ち、高専大会をはじめとして地域貢献活動などの実績を認めて頂き、同好会から部へ昇格することが出来ました。

 東海高専大会1回戦  


私たちにとって初めての高専大会公式戦。三重交通 G スポーツの杜鈴鹿にて岐阜高専さん と対戦しました。大会当日には 100 人を超える方々が現地まで応援に来ていただき、結果 は 60 対 0 で勝利することができました。会場がいっぱいになるくらいの応援団の沢山の声 援は私たちの大きな力となりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 

 2022.11.3 

 東海高専大会決勝 


  裾野市運動公園にて豊田高専さんと対戦しました。「感謝と感動」というテーマで挑んだ決 勝。ここまでくることができたのは数えきれない方々のおかげです。その感謝の気持ちを感 動とともに試合で伝えていきたいと思い、このテーマを掲げました。その結果、22 対 7 で 勝利し、再創部して以来、初めての全国高専大会への切符を獲得しました。再創部当時から 掲げていた「全国大会出場」という目標を達成することができ、チーム全員で嬉し涙を流し、 喜び合った、あの日のことは忘れられない思い出です。

 2022.11.13  

 

 全国高専大会1回戦


初めての全国の舞台。ユニバー記念競技場にて佐世保高専さんと対戦しました。初めての全 国大会に向けて、「常に笑顔!常に挑戦!」というテーマで試合に挑みました。その結果、 50 対 0 で勝利することができました。初めての大きな会場での試合、始めて電光掲示板に 名前が書かれ、名前を呼んでもらい、緊張とともにワクワクが止まりませんでした。全国高 専大会ベスト8まで上り詰めることができました。

 2023.1.4  

 

全国高専大会 2 回戦


津山高専さんと対戦しました。結果は 12 対 35 で敗退となり、ここでキャプテン松本の 5 年間の闘いは幕を閉じました。キャプテン松本が廃部となっていたラグビー部を 0 から立 ち上げ、始まった物語は本当に沢山の方々の多大なるご支援のおかげで、日本一挑戦をし続 けることができ、全国ベスト8という結果を残すことができ、新たな時代を作ることができ ました。今回、成し遂げられなかった全国ベスト4の壁を必ず乗り越えることを後輩たちと 誓いました。 

  2023.1.5 

 

 卒業するキャプテン松本よりご挨拶


5 年間、私たちの挑戦をサポート・応援してくださった方々に感謝を申し上げます。私は鈴 鹿高専にはラグビー部があると聞き、文武両道でグローバルな社会について学ぶために入 学した矢先、ラグビー部は私が入学する1か月前に廃部となったことを知らされました。そ して、あの日から5年の年月が経ちました。当時の自分はラグビー部を復活させるために色 んなことに取り組みました。結果、監督兼任主将としてラグビー同好会を立ち上げ、その後、 単独で大会に出るなど目標を 1 つずつ達成し、達成するたびに目標もどんどん大きくなっ ていき、最後には全国大会という舞台に立ち、仲間とともに挑戦することできました。これ は自分の大きな財産であり、運命だと感じています。大きな壁が立ちふさがり、乗り超える ことが大変で、しんどいことは数え切れないほどありました。しかし、その過程をがむしゃ らに乗り越えてきたからこそ、私はかけがえのないものを手に入れることができました。ど んなときも諦めず、挑戦することができたのはサポート・応援してくださった方々のおかげ です。本当にありがとうございました。そして、卒部式に仲間から「ラグビーを辞めたくな るときは沢山あったけど、常に自分より努力して 1 歩先にリョウユウ(キャプテンの名前) がいてくれた。だから、今度は自分がリョウユウを支えられる存在にならないといけないと 思い、ここまでついてきた。自分はリョウユウに出逢えて、自分は大きく変わることができ た。こんな自分を変えてくれてありがとう」と言ってもらいました。素敵な仲間と出逢い、 全国という舞台に立たせてもらえて、私は幸せ者です。 来年からはラグビー部の監督としてチームを支えていきます。選手たちに私たちの想いを 紡いでいってもらえるように、たくさんのことを伝えて、これからは監督として挑戦してま いります。今後とも、鈴鹿高専ラグビー部をよろしくお願いいたします。 

 2023.3.14